おとなしいウバザメさん

おとなしいウバザメさんです。

そういう森もよかったな

静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)は、全国に1300社ある浅間神社総本宮です。


2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として、世界文化遺産に登録されました。


神社の背後にはもともとこんもりとした森があって、人が入れないようになっていました。鶏だけじゃなく、チャボやなんだか知らない妙な鳥までウロチョロしていました。


さらに、神社の裏の小さな薮のなかには家族でタヌキが住んでいたそうです。


「山に動物がいなくなって、町の神社にいるなんて妙な時代になったもんだ」なんて町の人が話していたんですが、世界文化遺産の登録の関係なのか、その藪というか森はすっかり間伐で整備されて、見通しのいい明るい場所になりました。


で、動物の姿はほぼ見かけなくなりました。


鶏は少ないものの、いまでも何羽かいます。近所の商店街にやってきて、仕込みのちいさな箱に卵を生んでいったので、卵を食べてみた人に話を聞いたら、「けっこううまかった」そうです。


一時は卵をひろってあるいたり、鶏を食べる人も現れたらしいですが、そういう人たちも世界文化遺産の登録の関係なのか、いつのまにかいなくなったようです。